しかしながら、現在日本で行われている採用活動と就職活動のパターンが企業、学生双方に良い環境であるとはいえない。
たとえ、一人の就職活動生が現在の就職活動と採用活動のやり方はおかしいと思ったとしても、現在行われている就職活動のパターンで活動せざるを得ない。
企業側が設定したエントリー受付期間、選考期間のタイミングを逃すと希望する会社に応募する資格を失ってしまうというリスクがあるためだ。
仮にある学生が「学業優先。就職活動は大学を卒業してから、その後にスタートする」と考えたとしても、実際にそれを実行しようとすると大変ないばらの道の就職活動になってしまう。
学生の年度サイクルに合わせて、「みんな一斉」の採用活動スケジュールが設定されているために、海外の大学に留学している日本人や日本に興味を持つ外国人にとっても就職プロセスをどのように進めるかは悩みが深い。
就職活動の当たり前の前提になっており、そもそも「このパターンでいいのだろうか」と考える人は少ない。
仮に企業の人事担当者が「何かおかしいのではないか」と感じたとしても、他社との人材獲得競争下にあるために、結局は従来のやり方に収赦していってし「出遅れるのが悪い」のか現在の就職活動パターンの問題点は、私の見るところ次のようなものだ。
学生自身は大学四年生になった春に、内定を取れる、取れないという結果によって、やっと自分に対する企業の評価レベルを認識する。
そのため、そのタイミングからでは自分をレベルアップしながら企業の選考活動を受けることが難しく、就職活動を自分自身を成長させる経験として充分活かしきれていない。
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企業が内定を出してから学生が実際に入社するまでに一年間もあるため、経済環境の変化が激しい今の時代、会社内での人材の需要予測が難しい。
なかには新入社員にやってもらう予定の業務がなくなってしまったり、逆に人材が足りない事態になってしまったりする企業が少なくない。
2008年の急激な景気落ち込みで内定取り消しが問題になったことは記憶に新しい。
一般的な就職活動の流れには「出遅れ」たものの、大学四年生の春から努力して成長し、夏には就職活動の準備が整ったというようなパターンの学生がいたとする(実際に少なくない)。
しかし、こうした学生が自分の希望する企業に入ろうとすれば、自ら単位を落として留年するいわゆる「就職留年」をするしか道がない。
要するに、就職活動が年一回の「一発勝負」になってしまっている。
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